銀行から「頼られる経営者」になるための月次報告の作り方
「銀行への月次報告、ただ資料を渡す作業になっていませんか?」
実は、融資担当者が最も見ているのは、決算書の数字そのもの以上に「経営者が数字を把握し、自分の言葉で語れているか」という点です。報告の質を変えるだけで、銀行にとってあなたは「ただの借主」から「信頼できるパートナー」へと変わります。
この記事では、札幌・北海道を拠点とする税理士の視点から、銀行融資を有利にする月次報告の極意を徹底解説。必須の3点セットから、DSCRなどの重要指標、地元の地銀・信金との付き合い方まで、明日から使えるノウハウを凝縮しました。
数字で語れる経営者への第一歩を、ここから踏み出しましょう。
銀行から「頼られる経営者」とは?
銀行が経営者に本当に求めているもの
銀行融資担当者が評価するのは、売上規模の大きさだけではありません。「数字を理解し、自分の言葉で説明できるかどうか」が最も重要な評価基準です。
面談の場で、自社の売上・利益・資金繰りを一貫したストーリーで説明できる経営者は、融資担当者から「頼られる経営者」と見られます。逆に、決算書の中身を税理士任せにし、質問に答えられない経営者は、銀行融資の打診や条件交渉で不利になることが少なくありません。
なぜ銀行は「説明できる経営者」を評価するのか?
金融機関の審査部では、返済能力を判断する際に「経営者の資質」を定性評価の重要項目としています(評価ウェイト約30%)。数字を理解し説明できる経営者は、業績悪化時にも適切な対応ができると判断されるため、融資条件が有利になる傾向があります。
特に中小企業では、社長の発言がそのまま企業の信用力と結び付くため、日々の数字を把握する習慣が融資獲得の鍵となります。
月次報告が信頼関係を育てる理由
銀行にとって最大のリスクは「わからないこと」です。決算が年1回だけ届き、その間の動きが見えない会社よりも、毎月の数字とコメントが届く会社の方が、融資判断をしやすくなります。
だからこそ月次報告 銀行という視点で「定期的に情報を届ける」こと自体が、立派な信用補完になります。
売上が落ちている時期でも評価される報告とは?
業績が悪化している局面でも、要因分析と資金繰り対策まで示されていれば、「課題を直視している社長だ」と評価され、むしろ信頼が高まるケースも多いのです。銀行は「問題の隠蔽」を最も嫌い、「問題の早期開示と対応策」を高く評価します。
月次報告の基本構成と必須3点セット
最低限そろえたい3点セット
銀行が知りたいのは、「いま」「これから」「お金の動き」です。そこで月次報告 銀行 用として、最低限そろえたいのが以下の3点セットです。
① 簡易損益計算書(P/L)
- 売上高・売上総利益(粗利)・営業利益・経常利益
- 前月比・前年同月比・予算比の差異分析
- 主要経費の内訳(人件費・外注費・地代家賃など)
② 貸借対照表の主要項目(B/S)
- 現預金残高(手元流動性の確認)
- 売掛金・買掛金・在庫(運転資金の状況)
- 借入金残高(有利子負債の推移)
- 自己資本(純資産)の増減
③ 資金繰り表
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 投資活動によるキャッシュフロー(設備投資など)
- 財務活動によるキャッシュフロー(借入・返済)
- 今後3〜6か月のキャッシュフロー予測
これに、前月比・前年同月比・予算比などの差異を加えると、銀行側はトレンドと変化点を一目で把握できます。税務顧問との連携により、会計ソフトから自動出力される数字をベースに、見やすい1〜2ページの資料にまとめるのが理想です。
経営に必要な「管理会計のひと工夫」
同じ数字でも、見せ方次第で伝わり方が変わります。中小企業では部門別や店舗別に粗利を集計し、「どの事業が利益を生んでいるか」を示すと、銀行融資担当者に「強み」が伝わりやすくなります。
月次報告 銀行 提出用の資料には、以下のような管理会計的な工夫を加えると効果的です。
管理会計の追加項目例:
- 変動費・固定費の区分(損益分岐点分析)
- 主要取引先別の売上構成比
- 商品・サービス別の粗利率
- 従業員一人当たり売上高・付加価値額
管理会計の考え方を取り入れることで、単なる試算表が、銀行にも社内にも役立つ「経営レポート」に進化します。
銀行融資に強くなる月次報告のコツ
融資担当者が安心する説明とは
銀行融資の現場では、「計画値と実績の差」をどう説明できるかが重視されます。月次報告 銀行 面談の際には、以下のような説明ができると安心感が高まります。
効果的な説明の型:
- 事実の報告「今月の売上は予算比マイナス10%でした」
- 要因分析「主要取引先の発注減少が主な要因です」
- 対応策「新規顧客3社へのアプローチで既に商談が進行中です」
- 見通し「来月からプラスに転じる見込みです」
さらに、今後3〜6か月の資金繰り見通しと銀行融資の返済予定を一枚に整理しておけば、「返済能力が定量的に確認できる会社」として前向きな評価を得やすくなります。
決算対策を年間を通じて伝える
多くの中小企業では、決算間際になって慌てて決算対策を検討しがちです。しかし銀行側から見ると、「急な利益調整」はかえって不信感につながることがあります。
そこで月次報告 銀行 説明の場で、以下のような情報を定期的に共有することが重要です。
年間を通じた決算対策の共有例:
- 四半期ごとの利益見通しと税負担予測
- 節税対策の内容と時期(設備投資・保険加入など)
- 自己資本充実のための利益留保計画
- 配当・役員報酬の方針
税務顧問と連携し、節税だけでなく、自己資本の充実や返済能力の維持にも配慮した説明ができれば、長期的な取引関係の構築につながります。
資金繰りを安定させる月次チェックポイント
資金繰り表で見るべきポイント
黒字倒産を防ぐには、損益計算書だけではなく資金繰り表が欠かせません。月次報告 銀行 用の資金繰り表では、以下の項目を整理し、「なぜお金が増減したか」を説明できるようにしておきます。
資金繰り表の重点チェック項目:
| 項目 | チェックポイント | 改善の目安 |
|---|---|---|
| 営業活動CF | 本業でお金が生まれているか | 黒字かつプラスが理想 |
| 売掛金回収サイト | 回収遅延が発生していないか | 業界標準以内 |
| 買掛金支払サイト | 支払条件が適切か | 無理な短縮は危険 |
| 在庫回転期間 | 不良在庫が増えていないか | 前期比で短縮傾向 |
| 投資活動CF | 設備投資のタイミングは適切か | 資金余力を確認 |
| 財務活動CF | 借入と返済のバランス | 返済>借入が理想 |
特に売掛金回収サイト・仕入支払サイト・在庫回転期間などの動きを追うことで、資金繰りの改善余地が見えてきます。
銀行融資がなくても回る体質を目指しつつ、必要な局面では計画的に融資を活用する、というスタンスが理想です。
借入返済と投資計画のバランス
新規設備投資や店舗展開は、銀行にとっても前向きなニュースですが、資金繰りへの影響を説明できなければ不安要素にもなります。
月次報告 銀行 面談では、以下のような資料を用意すると効果的です。
投資計画説明資料の構成:
- 既存借入の返済予定表(今後3年分)
- 新規投資計画の概要と必要資金額
- 新規融資の希望額と返済計画
- 投資実行後の利益計画(投資効果の定量化)
- 返済負担のピーク時期と利益計画の照合
これにより、銀行側は「返済能力の裏付けがある成長投資」と判断しやすくなります。数字で語れる経営者ほど、チャンスの局面でスピーディーに資金を引き出せるのです。
中小企業が押さえたい主要経営指標
収益性を示す指標の活用
銀行は、売上の大きさよりも「どれだけ利益を生んでいるか」を重視します。月次報告 銀行 提出資料には、以下の収益性指標をセットで掲載し、前年同月比や同業他社の水準と比較できるようにしておきましょう。
主要な収益性指標:
| 指標 | 計算式 | 目安(中小企業) |
|---|---|---|
| 売上総利益率 | (売上総利益÷売上高)×100 | 業種により異なる 製造業:20〜30% 卸売業:10〜20% 小売業:25〜35% |
| 営業利益率 | (営業利益÷売上高)×100 | 3〜5%以上が健全 |
| 経常利益率 | (経常利益÷売上高)×100 | 3%以上が理想 |
これらの指標を毎月追いかけることで、決算対策だけに頼らない、中長期的な収益力強化の議論がしやすくなります。
中小企業庁(https://www.chusho.meti.go.jp/)などが公表する業種別データも参考になります。
安全性・返済能力を示す指標
銀行融資の審査では、安全性を示す指標が極めて重要です。月次報告 銀行 用資料に、以下の指標の推移を載せておくと、「財務体質を意識している会社」と伝わります。
主要な安全性・返済能力指標:
| 指標 | 計算式 | 評価基準 |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | (自己資本÷総資産)×100 | 30%以上:健全 20〜30%:標準 10%未満:要注意 |
| 借入金依存度 | (有利子負債÷総資産)×100 | 40%以下が理想 60%超は高リスク |
| 債務償還年数 | 有利子負債÷(税引後利益+減価償却費) | 5年以内:優良 10年以内:健全 15年超:要改善 |
| DSCR (債務返済カバー率) | (税引後利益+減価償却費)÷年間元利金返済額 | 1.5倍以上:優良 1.0〜1.2倍:要管理 1.0倍未満:危険水域 |
| 流動比率 | (流動資産÷流動負債)×100 | 150%以上が理想 100%未満は要注意 |
| 手元流動性 | 現預金÷月商 | 3か月分以上が安全 1か月未満は危険 |
【重要】債務償還年数とDSCRの実務的な意味
- 債務償還年数:「今の稼ぐ力で、借金を何年で返せるか」を示す指標。短いほど返済力が高い。
- DSCR:「年間返済額に対して、何倍のキャッシュフローがあるか」を示す指標。1.0倍未満は返済原資不足を意味する。
銀行の審査部では、これらの指標をスコアリングモデルに組み込んでシステム判定を行っています。特に赤字決算の場合、債務償還年数が計算不能となるため、代替指標として「手元流動性(現預金÷月商)」を重視します。この値が3か月以上あれば、短期的な返済能力があると評価されやすくなります。
北海道庁や札幌市のサイト(https://www.pref.hokkaido.lg.jp/、https://www.city.sapporo.jp/)にある中小企業支援情報も活用し、自社の立ち位置を客観的に把握しましょう。
【比較表】銀行が困る報告 vs 銀行が喜ぶ報告
銀行担当者の反応は、月次報告の「内容」と「伝え方」で大きく変わります。以下の比較表で、評価される報告のポイントを確認しましょう。
| 項目 | ❌ 銀行が困る報告 | ⭕ 銀行が喜ぶ報告 |
|---|---|---|
| タイミング | 「決算書ができたら持っていきます」 →年1回のみ | 「毎月10日までに前月分をお届けします」 →定期的な情報提供 |
| 数字の説明 | 「詳しくは税理士に聞いてください」 →経営者が理解していない | 「売上は前年比5%減ですが、粗利率2%改善で利益は確保しています」 →数字の意味を理解している |
| 悪い情報 | 「売上が落ちている話はしたくない」 →問題の隠蔽 | 「売上減の要因は◯◯です。対策として△△を実施中で、来月から回復見込みです」 →問題の早期開示と対応策 |
| 資金繰り | 「資金繰り表は作っていません」 →お金の流れが見えない | 「今後6か月の資金繰り予測をご覧ください。◯月に設備投資で資金不足が見込まれます」 →先を見据えた管理 |
| 返済計画 | 「返済は自動引落だから把握していない」 →返済への意識が低い | 「既存借入は◯年後完済予定です。今回の新規融資も含めた返済計画はこちらです」 →返済能力を数値で示す |
| 投資計画 | 「新しい機械を買いたいので融資してください」 →効果が不明 | 「この設備投資で生産性◯%向上、年間◯万円の利益増を見込んでいます」 →投資効果を定量化 |
| 経営課題 | 「特に問題はありません」 →現状認識が甘い | 「人手不足が課題です。採用強化と外注活用で対応中です」 →課題を認識し対応している |
| 資料の質 | 手書きメモ、数字の羅列のみ →見にくい、理解しにくい | グラフ・前年比較・コメント付き →一目で理解できる |
ポイント:
銀行は「完璧な業績」を求めているのではなく、「経営者が数字を理解し、課題に向き合っている姿勢」を評価します。悪い情報でも、早期に開示し対応策を示すことで、信頼関係は深まります。
【チェックリスト】月次報告書の必須項目
月次報告 銀行 提出前に、以下のチェックリストで内容を確認しましょう。
📊 基本財務情報
- [ ] 簡易損益計算書(P/L)
- [ ] 売上高(前月比・前年同月比・予算比)
- [ ] 売上総利益・粗利率
- [ ] 営業利益・営業利益率
- [ ] 経常利益・経常利益率
- [ ] 主要経費の内訳(人件費・外注費・地代家賃など)
- [ ] 貸借対照表の主要項目(B/S)
- [ ] 現預金残高(前月比)
- [ ] 売掛金・買掛金・在庫(回転期間)
- [ ] 有利子負債残高(前月比)
- [ ] 自己資本(純資産)額と自己資本比率
- [ ] 資金繰り表
- [ ] 営業活動によるキャッシュフロー
- [ ] 投資活動によるキャッシュフロー
- [ ] 財務活動によるキャッシュフロー
- [ ] 今後3〜6か月のキャッシュフロー予測
📈 経営指標・分析
- [ ] 収益性指標
- [ ] 売上総利益率
- [ ] 営業利益率
- [ ] 経常利益率
- [ ] 安全性・返済能力指標
- [ ] 自己資本比率
- [ ] 借入金依存度
- [ ] 債務償還年数(または手元流動性)
- [ ] DSCR(債務返済カバー率)
💬 定性情報・コメント
- [ ] 差異分析コメント
- [ ] 予算との差異要因説明
- [ ] 前年同月との差異要因説明
- [ ] 今月の特殊要因(大型受注・一時的経費など)
- [ ] 今後の見通し
- [ ] 向こう3〜6か月の業績見通し
- [ ] 受注状況・販売見込み
- [ ] 予定している投資・支出
- [ ] 経営課題と対応策
- [ ] 現在の主要課題
- [ ] 実施中の対応策と進捗状況
📋 補足資料(状況に応じて)
- [ ] 受注残高明細(建設業・製造業など)
- [ ] 主要取引先別売上構成
- [ ] 部門別・店舗別損益
- [ ] 借入金返済予定表
- [ ] 設備投資計画書
チェック完了後のアクション:
- [ ] 税理士・顧問による内容確認
- [ ] 銀行担当者へのメール送付(面談予約)
- [ ] 面談時の説明ポイント整理
【重要指標表】銀行がチェックする経営指標一覧
銀行の審査部が実際に使用する主要な経営指標を、計算式・評価基準とともに一覧表にまとめました。自社の数値を当てはめて、客観的な評価を確認しましょう。
📊 収益性指標
| 指標名 | 計算式 | 優良 | 標準 | 要注意 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上総利益率 | (売上総利益÷売上高)×100 | 業種平均+5%以上 | 業種平均±5% | 業種平均-10%以下 | 商品力・サービス力 |
| 営業利益率 | (営業利益÷売上高)×100 | 5%以上 | 3〜5% | 3%未満 | 本業の収益力 |
| 経常利益率 | (経常利益÷売上高)×100 | 3%以上 | 1〜3% | 1%未満 | 総合的な収益力 |
| ROA (総資産利益率) | (経常利益÷総資産)×100 | 5%以上 | 2〜5% | 2%未満 | 資産効率 |
🛡️ 安全性指標
| 指標名 | 計算式 | 優良 | 標準 | 要注意 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自己資本比率 | (自己資本÷総資産)×100 | 30%以上 | 20〜30% | 10%未満 | 財務の安定性 |
| 借入金依存度 | (有利子負債÷総資産)×100 | 40%以下 | 40〜60% | 60%超 | 借入への依存度 |
| 流動比率 | (流動資産÷流動負債)×100 | 150%以上 | 120〜150% | 100%未満 | 短期支払能力 |
| 固定比率 | (固定資産÷自己資本)×100 | 100%以下 | 100〜150% | 200%超 | 設備投資の健全性 |
💰 返済能力指標(最重要)
| 指標名 | 計算式 | 優良 | 標準 | 要注意 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|
| 債務償還年数 | 有利子負債÷(税引後利益+減価償却費) | 5年以内 | 5〜10年 | 10年超 | 借金を返せる年数 |
| DSCR (債務返済カバー率) | (税引後利益+減価償却費)÷年間元利金返済額 | 1.5倍以上 | 1.2〜1.5倍 | 1.0倍未満 | 返済余力 |
| インタレスト・ カバレッジ・レシオ | (営業利益+受取利息)÷支払利息 | 3.0倍以上 | 2.0〜3.0倍 | 1.0倍未満 | 利息支払能力 |
| 手元流動性 | 現預金÷月商 | 3か月以上 | 1.5〜3か月 | 1か月未満 | 資金余裕度 |
📈 成長性・効率性指標
| 指標名 | 計算式 | 優良 | 標準 | 要注意 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高成長率 | {(当期売上-前期売上)÷前期売上}×100 | 5%以上 | 0〜5% | マイナス | 事業の成長性 |
| 労働生産性 | 粗利益÷従業員数 | 業種平均+20%以上 | 業種平均±20% | 業種平均-30%以下 | 従業員の生産性 |
| 総資本回転率 | 売上高÷総資産 | 2.0回以上 | 1.0〜2.0回 | 1.0回未満 | 資産の活用効率 |
活用のポイント:
- 自社の数値を計算し、どの水準にあるか確認
- 「要注意」項目がある場合は改善策を検討
- 月次報告で経年推移を示し、改善傾向をアピール
- 業種別の平均値と比較し、自社の強み・弱みを把握
月次報告を活かした事業承継・将来設計
後継者と数字を共有するメリット
事業承継は、銀行にとっても大きな関心事です。後継者が数字に強く、月次報告 銀行 面談にも同席している会社は、「次世代への引き継ぎがスムーズ」と判断されます。
事業承継を見据えた中小企業では、以下の情報を早い段階から後継者と共有することが重要です。
後継者と共有すべき情報:
- 売上・利益の推移と今後の見通し
- 資金繰りの実態と管理方法
- 銀行融資の状況(借入残高・返済計画・金利条件)
- 個人保証の有無と承継時の対応
- 主要取引先との関係性
- 経営課題と対応策
月次報告を一緒に読み解く時間そのものが、経営感覚を伝える良いトレーニングになります。銀行面談に同席させることで、後継者は「金融機関との対話の仕方」を実地で学ぶことができます。
事業承継前後の銀行との付き合い方
事業承継のタイミングでは、代表者の変更に伴い銀行融資の条件や保証人の見直しが行われることがあります。
このとき、過去数年分の月次報告 銀行 提出実績が残っていれば、後継者がいきなり「初対面の社長」と見なされるのではなく、「これまで一緒に数字を見てきたパートナー」として迎えられます。
事業承継時の銀行対応のポイント:
- 早期の情報開示:承継予定の2〜3年前から銀行に伝える
- 後継者の同席:月次面談に後継者を同席させ、顔つなぎを行う
- 経営者保証の見直し:「経営者保証に関するガイドライン」を活用し、保証解除や減額を交渉
- 資金繰り計画の共有:承継前後の資金需要を事前に相談
- 借換えのタイミング検討:金利条件や返済期間の見直し
事業承継の相談は、税務顧問だけでなく銀行にも早めに伝え、資金繰りや借換えのタイミングを含めて総合的に検討することが重要です。
税理士・税務顧問との連携で月次報告をレベルアップ
税務顧問を「経営パートナー」にする
月次報告 銀行 用資料を作るうえで、税理士・税務顧問は心強いパートナーになります。ただし、単に試算表をメールで送ってもらうだけではもったいないです。
税理士との効果的な連携方法:
毎月の打ち合わせで、以下のテーマを相談し、「銀行にどう説明するか」を一緒に整理してもらいましょう。
- 数字の読み解き:試算表の数字が示す意味と経営への示唆
- 資金繰り予測:今後3〜6か月のキャッシュフロー見通し
- 銀行融資:追加融資のタイミングと必要書類
- 決算対策:節税と自己資本充実のバランス
- 事業承継:後継者への数字の引き継ぎ方
数字のチェックだけでなく、経営判断の背景まで共有しておくと、いざというときに銀行との面談同席や資料作成をスムーズに依頼できます。
札幌・北海道全域対応のサポート活用
前田泰則税理士事務所では、札幌・北海道全域対応で中小企業の月次支援を行っています。月次報告 銀行 面談に特化したフォーマット作成や、資金繰りシミュレーション、銀行融資の事前相談などをワンストップでサポートします。
当事務所の月次支援の特徴:
- 地域金融機関との対話経験
北海道銀行・北洋銀行・札幌信用金庫など、地域金融機関の評価ポイントを熟知した実務的なアドバイス - オンライン面談対応
札幌市内だけでなく、旭川・函館・帯広・釧路など北海道全域の企業様に、オンラインで同水準のサービスを提供 - 月次報告フォーマットの提供
銀行が評価する月次報告書のテンプレートを提供し、毎月の作成をサポート - 資金繰りシミュレーション
今後6〜12か月のキャッシュフロー予測を作成し、先手の資金調達をサポート
「数字で語れる経営者」を一社でも多く増やすことを目指しています。
札幌・北海道の経営者が知っておくべき地域金融機関の特徴
北海道の金融機関との付き合い方
札幌・北海道で事業を営む中小企業にとって、地域金融機関との関係構築は資金調達の要です。北海道には、以下のような地域密着型の金融機関があります。
主な地域金融機関:
- 北海道銀行
- 北洋銀行
- 北海道信用金庫
- 札幌信用金庫
- 北門信用金庫
- 空知信用金庫
- 日本政策金融公庫(札幌支店・旭川支店など)
地域金融機関の特徴:
- 地元企業への融資に積極的
- 経営者との対話を重視する傾向
- 地域経済への貢献を使命としている
- 北海道特有の業種(農業・漁業・観光業など)への理解が深い
札幌市・北海道の制度融資も活用しよう
札幌市や北海道では、中小企業向けの制度融資を用意しています。これらは金利が低く、信用保証協会の保証を活用できるため、民間融資よりハードルが低いのが特徴です。
主な制度融資:
- 札幌市中小企業融資制度:創業資金・運転資金・設備資金など
- 北海道中小企業総合振興資金:道内中小企業向けの低利融資
詳しくは、以下のサイトで確認できます。
月次報告 銀行 提出の習慣があれば、これらの制度融資申込時にもスムーズに必要書類を準備できます。
まとめ:数字で語れる経営者になるための第一歩
月次報告は「融資のため」だけではない
月次報告 銀行 提出の習慣は、銀行融資を有利にするだけでなく、経営者自身が自社の状況を正確に把握するための強力なツールです。
月次報告がもたらす3つのメリット:
- 銀行からの信頼獲得
定期的な情報提供により、「数字で語れる経営者」として評価され、融資条件が有利になる - 経営判断の精度向上
月次で数字を確認することで、問題の早期発見と迅速な対応が可能になる - 社内の意識改革
数字を共有することで、従業員や後継者の経営意識が高まる
今日から始められる3つのアクション
Step 1: 月次試算表を毎月作成する
会計ソフトから試算表を出力し、前月比・前年同月比を確認する習慣をつけましょう。
Step 2: 資金繰り表を作成する
今後3〜6か月のキャッシュフロー予測を作成し、資金不足のタイミングを事前に把握しましょう。
Step 3: 税理士に相談する
月次報告の作り方、銀行への説明の仕方を税理士に相談しましょう。必要に応じて銀行面談への同席を依頼することも検討してください。
「頼られる経営者」への道は今日から始まる
銀行から「頼られる経営者」になるために必要なのは、完璧な業績ではなく、数字を理解し説明できる力です。
月次報告 銀行 提出の習慣を通じて、あなたの会社は「信頼できるパートナー」として銀行から評価されるようになります。その結果、必要なタイミングで必要な資金を引き出せる、強い財務体質を手に入れることができるのです。
まとめ
銀行から「頼られる経営者」になるための月次報告づくりを、一緒に始めてみませんか?
資金繰り・銀行融資・決算対策・事業承継まで含めたトータルな月次支援をお求めの方は、札幌・北海道全域対応の前田泰則税理士事務所へお気軽にご相談ください。
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✅ 銀行面談前のチェックとアドバイス
✅ 資金繰り改善のシミュレーション
✅ 地域金融機関との付き合い方
オンラインでのご相談も承っております。
札幌市内はもちろん、旭川・函館・帯広・釧路など北海道全域の中小企業様をサポートいたします。
※本記事は、一般的な中小企業向けの情報提供を目的としたものであり、個別の事案についての銀行融資・税務・会計・事業承継等の専門的なアドバイスではありません。
実際の融資判断は各金融機関が独自の基準で行うものであり、本記事の内容が融資承認を保証するものではありません。また、経営指標の評価基準は金融機関や業種により異なる場合があります。
実際の取引や判断にあたっては、必ず担当の金融機関や専門家(税理士・公認会計士・中小企業診断士・弁護士など)にご相談のうえ、最終判断はご自身の責任で行ってください。
